初!一人海外旅!part7. フィレンツェ観光
フィレンツェ2日目、日本を発ってから6日経ちました。現在のところ、所持する現金は80€です。そろそろお金をおろしたいと思い、前日に、海外ATMの使い方を予習しました。(http://www.visa-news.jp/cu/guide02_03b.html)
そして、お金を下ろすためにもう1つやるべき事が…ナンパです!
1人でお金下ろす所を見られると、目をつけられそうなので、1人の時にはなるべく、おろしたくないのです!どうにかして、信用出来そうな日本人をチョイスして、お金をおろす時に護衛してもらいたい!1人女子旅の切実な願いです。
ちょうど、ローマにいるうちに、ウィフィツ美術館ツアーを予約していました!さすが私です!参加者が私だけならツアー中におろせばガイドさんに護衛してもらえます!ナンパなんて、めんどくさい事しなくてもいいじゃん!
待ち合わせは、駅の薬局の前です。前日に下見したので、時間前に行く事ができました。というより、1時間前に着いて、駅の中を何度も回ってました…おかげでトイレの場所はバッチリ把握できました。焦るな私!
1人参加を期待してましたが、ツアーには、女性2人組と男性2人組の4名が参加していました。んーツアー中におろすのは無理そうです…。
大聖堂の前の洗礼堂にある、天国への扉(今あるのはレプリカ、本物はドゥオーモ美術館)
美術館までは、途中の見所を回ってくれます。大聖堂、新市場のロッジア、美味しいジェラート屋さん、ヴァッキオ宮廷を紹介してもらい、ウィフィツ美術館に到着です。10時前でしたが、美術館前にはすでに長い列が出来ていました。ツアーは予約しているので並ばずに入れ、持ち物検査も問題無く通過しましたが、さらに奥のホールで人数規制のため約10分ほど待たされました。
暇な時間を使って、他の参加者さんと交流です。女性2人組は、大学生の娘さんとお母さんでした。娘さんは一人旅を計画していたのに、お母さんが付いて来たみたいです。だよねー心配だもんねーでも、親の心配はありがたいけど冒険心は満たされないよね〜なんて、上から目線で見守りました。すみません、私も初めての冒険なのに。
男性は、同じ会社の同僚同士で、サッカー目当ての人と美術館目当ての人が意気投合して2回目の海外旅行だそうです。お互いにあまり干渉せずに尊重している感じが一緒にいても違和感無く、心地良いです。
というわけで、こういうのはフィーリングが大切です。ツアー終わった後に、男性2人組に声かけてみることに決心しました。
ウィフィツ美術館は、メディチ家が仕事場としていた建物です。川向こうにあるピッティ宮殿に住んでいたメディチ家は、雨に濡れるの嫌だなぁ〜って事で、ピッティ宮殿からヴァッキオ橋の二階を通るようにして、ウィフィツ美術館まで廊下を繋いじゃいました。
ヴァッキオ橋の二階に作られた廊下。小学生の時の私の夢は、家と学校を滑り台で繋ぐ事だった。
膨大なお金を持っていたメディチ家は、芸術を愛し、ミケランジェロやラファエロ、ボッティチェリと言った巨匠に絵や彫刻を作らせます。華やかなルネッサンス時代の幕開けです。
ボッティチェリ作、春。
天井は全てフレスコ画で飾られている。天井見てるだけで楽しい!こんな家に住みたい!
見所たくさんです。ウィフィツ美術館。日本語ガイドさんのお陰で、メディチ家の金遣いの荒さとルネッサンスやフィレンツェを代表する一家である事も知りました。メディカルの語源がメディチ家だったなんて!今でもイタリアでは、お医者さんの事をメディチと呼ぶそうです。
今回の美術館ツアーも良い勉強になりました!楽しかった〜!
…で、今回は終われません。ツアーは解散になりましたが、私は解散出来ません!でも、生まれてこの方、ほぼ初対面の男性に声をかけた事なんてありません。なんて声かければ良いんでしょう…
“トイレって、どっちでしたっけ?"
ヒヨりました。ヒヨって出た言葉がこれでした…そういえば、旦那が言っていました。語学は知識じゃない、コミュニケーションなんだよ。
は!Σ('◉⌓◉’)私、今、コミュニケーション能力ゼロじゃん!
でも男性陣は神でした。
"俺たちもトイレ行くから一緒に行こ〜!"
とっても良い人!とりあえず、美術館内のトイレまでの距離は、一緒です!でも、なんて言えば良いのかわからず、トイレに到着…
あちらは男性、こちらは女性ですから…さようならです。おまけに、トイレには列が出来ていて、出れたのは5分後でした。
今回は諦めよう…良い人達に出会えただけで良かったじゃん…ってか、これでうまくいっても良い人の好意を利用した事になってしまう。これで良かったんだ。一人でなるべく安全にお金をおろす方法を考えよう。そう考えながらバルコニーに出ると、先程の男性陣がタバコを吸っていました!
Σ('◉⌓◉’)!まだ居た!
でも、やっぱり声はかけられません。人を利用するようなズル賢い人間には、なりたいような、なりたくないような…なりたくありません!
♪( ´▽`)良い旅を〜
と声をかけて離れました。これで良かったんだ。素敵な天井画に見とれながら、自分を納得させました。
それから小一時間ほど回っても、見切れないほどの作品数です。そろそろお腹空いたなぁ〜最後に、ボッティチェリの春をまた見ようと思い、絵の前に来た時、先程の男性陣2人組がまたいらっしゃるではありませんか!Σ('◉⌓◉’)
もう、これは運命なんだと悟りました。1人でお金をおろすなって、ボッティチェリの女神が言ってるんです。思い切って声をかけました。
"あの!良かったら、この後、一緒にフィレンツェ回ってくれませんか?"
あんなに悩んだのに、ストレートにお願いしたら、2人は当たり前のようにOKしてくれました。ありがたいです。
というわけで、この日の午後は1人では無く、3人でフィレンツェをまわりました。
ちゃんとお金も下ろせました。あんなに調べた英語ATMの操作が出来なくて、教えてもらいました。そんな私を見て、更に心配してました。本当に本当に優しい人達でした!
3人で、ジェラートを食べて、道に迷いました。
大聖堂の中で360度カメラを自慢しました。
メディチ・リッカルディ宮殿に行って
メディチ家の歴史をお勉強して外に出たら日が暮れかかっていました。
名残惜しいけど、そろそろホテルに帰らねばなりません!
ホテルの近くまで送ってもらってる途中で、大聖堂の前を通りかかったら、中世の格好をしたパレードに遭遇しました。
この日、イタリアは"無原罪の御宿り"という祝日で、そのパレードが行われていた。
日が暮れた後も楽しめたのは、良い人と一緒だったからです。ありがたい。ボッティチェリの女神にも感謝です。
2人は次の日にフィレンツェを離れる予定のため、本当にココでお別れです。また、会えたら嬉しいな!
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